猫のてんかん
てんかんは猫も発症します。発作は見た目ほど深刻でないことがほとんどですが、原因を特定し適切な対処をする必要があります。
典型的な発作の前兆として、落ち着きのなさや飼い主への執着がみられます。そして突然、痙攣が始まり、倒れて足がピクピクまたはバタバタとした動きを始めます。また、反応がなくなり排尿や排便、口から泡を噴く場合もあります。てんかん発作が数分以上続くことはまれであり、少しすると意識が戻っていつも通りの生活に戻ります。
てんかん発作の対処法
発作を初めて見た時、緊急事態のように思うでしょうが、発作中は猫に意識がないため、それほど苦しみません。そのため発作中の対処としては、猫に触れたり動かしたりせず、落下物などで怪我をしないようにだけ注意してください。
発作の後、または5分以上発作が続く場合は、獣医に診てもらいましょう。鎮静剤の投与や、疾患の根本的な原因を調べ、必要に応じて治療を施してもらえます。しかし、ほとんどの場合、てんかんの原因は脳に隠れているため、発症が稀で持続時間も短い場合は、治療せず現状維持とする場合もあります。
てんかんと共に生きる
発作の間隔が短くなり始めたり、症状が重たくなる場合、獣医から投薬による生涯治療を提案されることもあります。薬の適用段階においては、疲労感や倦怠感などの望ましくない副作用を引き起こす可能性があります。
しかし、数か月後には副作用が収まり元の活発な状態に戻ることが多いので、根気よく治療を続けてください。
出典 アニモンダ社ドイツWEB